日記
KUMON英語学習の楽しいところ vol8.(直子さんコラムより)
以前、KUMONを学習している中学生の生徒さんが、自分の大好きな日本のアイドルを世界に伝えるにはどうしたらよいか考え、英語でそのアイドルの魅力についてびっしりとノートに説明を書いたものを見せてくれたことがありました。その英語には、もちろん間違いもあったのですが、推しへの愛いっぱいの、熱量の高い文章に感動しました。
一方、私の日本語クラスでは、「日本に関連する、自分の好きなものについて、日本語の表現を交えてプレゼンをしてください」という課題を出します。大好きな日本のアニメやアイドルだけでなく、茶の湯の歴史や、なんと盆栽(!)についてみっちりと調べた熱いプレゼンをしてくれます。制限時間は一人5分だと伝えているのに、語りすぎて倍ほど話してしまう学生さんもいます(笑)。
夏休みに自由研究などがあるなら、自分の好きなものは何かについて、英語で紹介するとしたらどうやったら伝わるか考えてみるのも素敵です。好きなものが、すでに世界に広がっているものであるなら、英語で情報を集めてみるのも楽しいです。好きなものなら、ちょっと英文が難しくても、ついている写真や前後の文脈で大体何を言っているのかがわかります。そんなことからも、未知の内容を楽しんで読める底力をつけることができます!何より、好きなものについて調べるって、時間を忘れて楽しいでしょう。夏休みにこそ取り組みたい活動ですね!(私だったら、私の大好きな…いやいや、話すと長くなるのでやめておきます。)
KUMON英語学習の楽しいところ vol7.(直子さんコラムより)
先日、アメリカの大学の先生方を、日本の観光地に案内しました。歩いている途中で、かわいい小学生の皆さんが、ジャンケンしているのを見かけました。じゃんけんは英語でRock-Paper-Scissorsといいますが、アメリカの先生たちは「おぉRock-Paper-Scissorsを日本語でしている!」と喜び、その子たちに「もう一度やって見せて」と頼んでいました。小学生の皆さんはもう一度ジャンケンを披露してくれました。先生たちは覚えたての日本語で「アリガトウ!」というと、子どもたちは「Your welcome, Bye!」と去っていきました。素敵な光景でした。
KUMONを学習している生徒の皆さんも、夏休みに観光地に行くこともあるでしょう。そこでは海外から来られている方にたくさん会えるはず!そこで一言、KUMONの英語で学んだ挨拶や短い文章を使ってみてください。E101(It’s hot in Tokyo.)や、GⅠ111(Is that the city hall?)などは、すぐ使えます!うまく伝わったらもっと伝えたくなります。でも、うまく伝わらないという経験をすることも、非常に大事です。その後「なぜうまく伝わらなかったのか」を考え、その結果を日頃のKUMONの学習の音読の時に活かすとよいのです。
私の経験ではうまく通じないとき、理由を考えてみたら、シンプルに自分の声の大きさが足りていなかった、ということに気づいたことがありました。マスクをかけているとなおさらです。ジェスチャーを交え堂々と声に出してみると、かなり通じます。実際に英語を使って話している人たちに会える時は、日頃教材の学習で蓄えている英語を使ってみるチャンス。ぜひやってみてください。
KUMON英語学習の楽しいところ vol6.(直子さんコラムより)
私は修士論文の研究で、KUMONのEnglish Immersion Camp(現Global Immersion Camp)を取材したことがあります。元気な公文生の皆さんが世界各国からのキャンプリーダーと、精一杯コミュニケーションを取り、その経験から「もっと英語ができるようになりたいって思うようになって、毎日のKUMONの学習をさらにがんばるようになったんだ」と教えてくれました。
キャンプ内のアクティビティは、KUMONを学習している皆さんに合った内容で、日を追ってレベルアップするように作られていることも知りました。KUMONの教材はスモールステップで作られていますが、Global Immersion Campの内容も、同じようにスモールステップになっているというわけです。当時は対面で行っていたので、現地まで行かなければ参加できなかったのですが、今年はオンラインで開催されるそうです。
私たち大人でもそうですが、「母語ではない言語で、いきなり難しいことを言ってみて」と言われたら無理ですし、逆に簡単すぎるとつまらないものです。アクティビティの内容が、KUMONを学習している子たちにちょうどいいレベルであるのも、非常によいなと思いました。この夏、Global Immersion Campに参加することが、KUMONの英語を学習している皆さんの、新しい夢の扉を開くきっかけになったらいいなと願っています♪
KUMON英語学習の楽しいところ vol5.(直子さんコラムより)
私は大学の日本語の授業で、できるだけたくさん、日本の季節の行事や文化を紹介することにしています。2月の節分では鬼のお面を作り、近所のスーパーには豆がなかったのでアメやチョコを投げて豆まきをしました。みんな大喜びでお菓子を投げるのですが、真剣に投げすぎて、ホワイトボードの下にチョコが入り、あとで必死に取り出しました(笑)。
さて、今日は七夕。私も七夕をクラスの学生さんに紹介しようと準備をしています。その時に、どうやったら海外の人が日本で行われる行事を理解できるのかと考えます。織姫と彦星のお話は、もともと中国のお話です。なぜそのお話が今も日本で言い伝えられているのか、なぜ願い事を短冊に書いて笹に飾るのか、調べ始めると奥が深くて、話が長くなってしまうのです。
そうなると英語だけではなく、日本語でいろいろなものを読んでいるということが、英語でのコミュニケーションにはとても必要だということになってきます。日本の昔話や歴史は、英語でコミュニケーションする上でとても大事な基礎知識になるのです。
KUMONの英語教材の中でも、「浦島太郎」(IⅠ91~)「かぐや姫」(IⅠ101~)、織田信長や豊臣秀吉も登場する「日本を理解する―日本の歴史―」(LⅡ91~)などが出てきます。国語教材を学習している人は、国語教材で読んでいる内容も、いつか英語でコミュニケーションをする際にも役に立つのです!
と、今日は、日本のお話も、誰かに教えてあげるような気持ちで、音読してみてくださいね!
KUMON英語学習の楽しいところ vol4.(直子さんコラムより)
ここ3回、私は読むことについて書いてきました。読むことについて多く話していると、よく聞かれる質問として「英語を読むことが、話すことやコミュニケーションにつながるのでしょうか?」という質問です。私はいつも「つながります」と答えます。ただし、どう読むかが問題だと考えています。
KUMONの学習は、必ず音読をすることが学習の流れの中に入っています。その時にただ、E-Pencilの音をまねして、文字を見て声に出すことだけだと、コミュニケーションにはつながりづらいと思います。教材の絵を見たりE-Pencilの声の調子も聞いたりしながら、どんな場面でこの文章が使われているか考えて、自分だったらどんなふうに言うかなと考えながら読む、その積み重ねが大切です。
そして、教材から学んだ多くの英語を実際に使ってみてほしいなと思います。学校で海外からの先生がいらっしゃったら大チャンス。うまく通じたら楽しいのですが、うまく通じないこともとても大事だといわれています。通じなかった理由は何かを考え、自分で直すことで、その言葉や文章は身についていきます。
私自身、日本語の授業中、とっさに話した英語が間違っていることがあります。「うわっ、恥ずかしい!次は気をつけよう」と思います。でもそう思ったものの方が頭に残り、次はうまく使えているように思います。みんなこうやって、少しずつうまく使えるようになるのでしょう。KUMONの教材を読むときは、場面を考えながら楽しんで読み、それをどこかで使ってみましょう。うまくいかなかったらその経験は次にいかす、この繰り返しが、言語を使えることにつながっていくと思います。