日記
宿題は枚数ではない❗️ その1
保護者の方から、一番多いご相談は?
『家で宿題をやらせるのが、大変なんです』というように、
宿題にまつわることが、圧倒的に多いです。
よっぽど、学習することが趣味のように好きでなければ、
家では、動画が見たい、ゲームがしたい、マンガを読みたい等
やりたいことだって、いろいろあって当たり前。
そこを、出来るだけ小さい頃から、
人として、すべきことの一つに
『学習をする習慣』を定着させることができれば、
とってもいいことに決まっている。と思う人は多いはずです。
なんだかんだ言っても
大人になり、社会人になってからでさえ
学習すべきことはたくさんあるし、
あの時どうして、もっと勉強しておかなかったのだろうと
思うことは、誰しも一度や二度はあったはず。
だからと言って、勉強!勉強!の日々がいいわけではありません。
では、どんなふうに子どもたちに取り組ませていったらいいのだろう。
次回から、そのあたりを具体的にお話していきますね。
なるほど!自宅学習
当たり前のことではありますが…
宿題がしっかりできれば、伸び率が高くなるのは当然ですよね。
教室に休まずしっかり通うだけでも
週に教科✖︎30分✖️2前後の学習をするわけですから
当然、力はついていきます。
教室プラス自宅学習ができれば
さらに申し分ないのは言うまでもありません。
自宅学習(宿題)と言うのは簡単ですが、実際に学習する子どもたちはというと
なんとか逃れたいと思っている子も多いことでしょう。
宿題に頭を悩ませるご家庭が多いのも、事実です。
それなりに、いろいろ工夫されているご家庭もあるかと思います。
先月、あるご家庭から月曜、木曜で通っているとしたら
『月曜日にまとめて、各教科◯枚ずつ欲しいのですが』
という要望をいただきました。
お話をお聞きすると
他の習い事の関係や、お子さまのその日の学習状況により
一気に英語を進めてしまいたい日や、
区切りの良いところまで、読んでしまいたい等々
さまざまな思いがあるようです。
月曜日にまとめて持ち帰った宿題のうち、
仕上がっている分を木曜日に持参し、
残りは日曜日までに仕上げて、月曜日に持参するというルールになりました。
お子さまの自主性も加味した、良い方法といえるのかもしれません。
逆に責任感も生じるので、大変になるお子さまもいるかもしれませんし…
簡単にいくことばかりではありませんが、
あの手この手で、親子で自宅学習を充実させていこうというやり取りこそが、
育児なのかもしれません。
こんな方法はどうでしょう?
といった要望があれば、遠慮なくご相談くださいね。
集中力をつけてほしい その2
集中力をつけるには、易しいとその子自身が思える内容であること‼︎
そして、時間も重要です。
易しいのだからと、たくさん頑張らせようとするのは禁物です。
時間は子どもの年齢に合わせる。
例えば昔からよく言われている学習時間。
学年×10分プラス10分程度。
1年生なら20分、6年生なら70分です。
上記の時間も学習習慣ができていての時間です。
これから学習習慣をつけよう、集中力をつけようという場合には、5分から10分でいいのです。
まずは、5分わき目もふらず一心に、一気に問題を解くことはできますか?
5分ができたら、10分、15分と伸ばします。
本気の集中力は、15分から20分が限界です。
15-20分程度で学習内容を変える。
教科を変えるなどして、学年相当の学習時間を取るようにしていきます。
文章では簡単そうですが…
毎日、ほんの少しの時間(5-10分)でいいので、お子さまの学習に付き合って、この5分だけ、10分だけ、本気で一気にやりきる練習をすると良いかもしれません。
必ず、合の手ならぬ言葉がけを忘れず‼︎
やりきれた時には、おお褒めで‼︎
集中力をつけてほしい(アンケートより)
保護者の方の要望で、特に多かったのが…
『集中力をつけてほしい』
でした。
集中力があったら、もちろん良いに決まっています。
集中しているなぁと思う時はどんな時でしょう。
お子さま自身が好きなこと、楽しいことをしている時でしょうか。
子どもたちの中には、お勉強の好きな子もいます。
その子たちは、考えることが楽しく、自分で答えを発見した時の喜びを知っているようです。
答えを見出す喜びを知らず、勉強なんて嫌ダァと思う子も大勢います。
そういった子どもたちに、集中して頑張りなさいと言っても、なかなか上手くいかないのも実情です。
教室では、できるだけその子にとって少ない分量(プリント枚数)にします。
そして、その子自身がこれなら簡単にできると思うプリントにします。
学習している時に、指導者やスタッフが目を離さないことも重要です。
易しいと思えるプリントであっても、よくできている時には、
『いいよ!いいよ!』
『みんな合ってるよ!』
『すごい!どんどんできるねぇ』
といった、学習中の合いの手を入れてあげることが必要です。
こんなことでいいのと思うかもしれませんが、いいんです。
日々繰り返し行うことで、力がついてきます。
子どもたちも、上手くのせられているとは思いつつも、褒められて嬉しくない子はいないのです。
褒める点をいっぱい探す。
無ければ作り出す。(その子のよくできるところまで戻る)
まずは、難し過ぎることを望まない。
『よくできたね』という成功体験を、積み重ねましょう。
次回は集中力と時間について考えてみますね。
学年を越えての学習 その4
学校での説明を聞いたときに、完全に自分のものにできる瞬間というのは、私は素晴らしい瞬間と考えます。
自己肯定感を強め、自分に自信や達成感、誇りを与えてくれるからです。
そんな数学(算数)とはまた一味違うのが、語学学習(国語・英語)です。
公文式では常にあらゆる文章を読むことで、進めていく学習法です。
文章を読むことは、この世の中のあらゆることを知る基本となるものだと思っています。
駅の時刻表を見ることだって、お店のメニューを見ることだって、基本は読むことであり、内容を読み取ることです。
ですから、公文式の学習で高いレベルの教材を読みこなすことができるということは、
あらゆる教科(社会・理科・数学・音楽・家庭科等々)を理解できる力につながるということになります。
ここで本題の、プリントの内容を理解できているのかという点です。
子どもたちの経験値は、年齢、家族構成、環境等、さまざまな要因によって異なります。
同じ文章を読んだときに、すぐに思い当たることもあれば、さっぱり意味のわからないこともあるでしょう。
意味の分からなかったことでも、読み進むうちに、こんなことかなぁと思うことや、そういうこともあるんだと気づくかもしれません。
何かを読むということは、小説であれ、説明書であれ、知らないことを知ることではないでしょうか。
知らないことを知る醍醐味を、子どもたちには知ってもらいたいと思っています。
それこそが、語学学習から得ることのできる、考える力の源です。
あまりに難しすぎてチンプンカンプンということであれば、その子にとってのちょうどの学習からかなり遠のいてしまったのでしょう。
そんな時には、レベルの低い教材プリントを再度読み直す(学習する)ことをおすすめしています。
数年前はすごく難しいと思っていたプリントも、今読むと・・・
頭の中で文章を想像することができるぞ !!
となったら最高ですよね。
やっぱり、どんな難しい内容であっても自分のものにできる瞬間を感じることになるはずです。
行きつ戻りつ学習しながら、確実なレベルアップをはかっていきましょう。